計画・設計段階

信頼性解析審査

• 基本設計審査支援技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の各項目を満足する製品の実現性などを検討し、詳細設計に移行できることを確認する設計審査を支援します。
• 詳細設計審査支援プロトタイプモデル又はプロトフライトモデルの製造に先立ち、製品の詳細な設計内容が技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の要求事項を満足し、製造に移行できることを確認する設計審査を支援します。

部品適用評価

• EEE部品選定支援プロジェクトの初期段階において、部品に係る設計基準、部品のディレーティング基準、耐放射線設計基準などの基準文書等の段階から適切に助言、サポートし、プロジェクトの部品選定に係る業務を支援します。
• 非宇宙用EEE部品適用評価NSPAR(Non-Standard Parts Approval Request:非標準部品承認申請)について、その記載内容を審査、妥当性を評価し、GIDEP情報の反映を含めて申請にあたって必要な改善を指導し、プロジェクト承認部品が承認されるまでの、技術的支援を行います。また放射線データ、信頼性データ、構造解析(DPA)データについてプロジェクト要求等との整合性を評価します。

製造段階

品質検査

• MIP(Mandatory Inspection Point)各機器の基板の部品実装（基板の電気調整と部品固着）が終わった時点で、直接現場にて顕微鏡を使い、メーカー社内の実装規定や技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の要求事項を満足しているか点検します。
  当社からメーカーに対して改善指導事項があった場合は、メーカーは改善の必要有無を判断し、必要な作業を行い、当社は改善の実施内容の確認を行います。

試験・検査段階

信頼性解析審査

• 出荷前審査支援フライトモデルの納入にあたって製品の詳細な設計内容が、技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の要求事項を満足し、納入に問題ない事を確認する審査を支援します。

品質検査

• タスクブリーフィング参加試験実施前に、試験手順書の内容が、技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の要求事項を満足する試験内容かを確認するために打合せに参加します。
• 試験立会・データ整理・分析試験に立会い、試験手順書のとおりに実施されているかの確認及び試験データの確認・整理・分析を行います。
• タスクレビュー参加試験実施後、タスクブリーフィングで確認した内容通りの試験及びデータの取得・結果について確認するために打合せに参加します。
• テレメトリデータ評価支援試験において取得された宇宙機の状態のデータの評価を行います。
• S/W品質確認支援宇宙機の機能が要件通りに動作するかどうかは、開発後の試験で検証できますが、ソフトウェアの機能自体に問題がある場合は、試験では検証できないので、ソフトウェアをより安全なものにするため、開発組織とは別の第三者による客観的な目を利用して、論理的に評価・品質確認支援を行います。
• 不具合再発防止策の反映確認プロジェクトが使用する部品、試験に関わる不具合や技術課題に対し、専門家として適切に反映されているかレビューします。

射場・運用段階

射場作業支援・運用支援

• 射場作業支援個別プロジェクトにより要求される射場作業支援を行います。例として
  • (1) 射場整備作業手順書等の維持管理状況の確認
  • (2) タスクブリーフィング(TB)/タスクレビュー(TR)への出席
  • (3) 文書パッケージの維持管理状況確認
  • (4) 非打上げ品目の管理状況確認
  • (5) 射場申し送り事項の処置状況確認
  • (6) 不具合対策会議への出席、フライト品に対する処置状況確認
  • (7) 射場安全に係る技術調整/作業に係る支援
• 運用手順の検証宇宙機の運用にあたって、運用手順が、技術仕様書(システム仕様書、開発仕様書など)の要求事項を満足し、適切な運用が可能か検証します。
• LL整備LL(Lessons Learned)を後続のプロジェクトに活用されることを目的として分析、教訓を明確に整理し、LL分析票にまとめるとともに、重要な教訓について教訓説明シートを作成することによりLLとしての整備支援を行います。